時折、気分が感傷的になる日がある。
感傷的というか、なんとなく気分がささくれ立っているなと気づいたとき、特に理由はないが気分が落ち込んでいるとき、人と話す元気はないけれども、どことなく寂しさが自分の内側に巣食う時。
そういう時、私は「PLANTERA」というゲームを起動することがある。
PLANTERAは放置ゲームだ。
畑、茂み、果樹、動物の4種を配置すれば、時間で野菜や果物が育ったり、動物が畜産物を生産したりする。
生産物は青くて丸いヘルパー(妖精?)のような彼らが拾ってくれる。
拾った分はコインになり、新しい畑や動物、そして土地を購入する資金になる。
ぶっちゃけていうと、ほかの放置ゲームと比べてもゲーム性はさほどない。
作物は自分でクリックする事でも収穫(=コインに変換)出来るし、飛んでいる蝶を捕まえる、作物を食い荒らすお邪魔キャラを追い払うなど、いくつか自分が主体となって操作できる項目はあるが、やらなくてもヘルパーは動いてくれる(自分でクリックすることに対しての実績はいくつかある)。
強いて言えば時折謎の槍星人(!?)が駆け抜けていき、そいつをクリックすればコインが大量に手に入るが、別に無視してもペナルティはない。
つまり、プレイヤーが焦って何かをする必要はない。
まあ放置ゲーなので、当然と言えば当然だが。
そんなPLANTERAの何が気にいっているかと問われたら、私は音楽だと答える。
PLANTERAは別に、BGMが豊富なわけではなく、2種類しかない(設定画面から切り替えができる)。
なので特に音楽にこだわっているというわけではないだろうけども、そのうちの1曲がとても好きなのだ。
曲名が分からないので、デフォルトと呼ぶ。切り替えなくても、タイトルで流れている音楽だからだ。
私の主観だが、デフォルトは植物が日に当たりすくすくと育つさまを表すのにぴったりな曲だと思う。
後半の少し落ち着いた曲調は、さわやかな風の吹く、晴れた日の穏やかながらも楽し気な野原をイメージさせる。
私はデフォルトの曲がとても好きだ。この曲を聴くために起動しているところまである。
元気がない時に聴いていると少しばかり気分がマシになる。
印象的なシーンもなければ、感動的なストーリーもないが、だからこそ、ささくれ立った気持ちを鎮めてくれる。
とまあ感傷的に書いたが、実際は「んーなんか元気でねえわー、PLANTERAでも起動すっか……」みたいな感じで雑に起動している。しかも特に何もせず、ぼーっと画面を眺めている。
それでもいいのだ。PLANTERAは放置ゲームであり、プレイヤーが何もしない時間を許容してくれるのだ。
ぎゅうぎゅうの動物たちとヘルパー。かわいいね |
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